朝日新聞人権特集について
またもやってくれましたね
「朝日新聞」よ!ねぼけているのか
特集『私たちの水平社宣言』

なぜ「朝日新聞」はこうも「解放同盟」に追随するのか?
「朝日新聞」(以後、朝日)は時々「同和問題」で特集を組みますが、内容は「解放同盟」の理論や行動を正当化したり、弁護するものが圧倒的に多いことはご承知の通りです。
今回の特集は『私たちの水平社』というもので、水平社宣言から90年を記念したものです。いつもこのような特集が出ますと、事務局にはいろんな方からインターネットでご意見が寄せられるのですが、今回は一切ありませんでした。おそらく「取るに足らない」「意見を言う気にもならない」代物(いいすぎか?)であったからかもしれません。
それでも真面目な神戸人権交流協議会は意見を述べさせていただくことにしました。
特集は朝日の夕刊で、3月5日から3月8日の4日間・4回という短期間の連載でした。
内容は1回目は大阪箕面市の「被差別部落」(朝日の表現)の、「被差別部落の青年たち」の話しでした。
2回目は、滋賀県の財団法人「反差別・人権研究所」の「被差別部落」出身の研究員の話でした。
3回目は、奈良県の水平社博物館に勤める「被差別部落」出身の学芸員の話でした。
4回目は、東日本大震災を支援するために派遣する「解放同盟」のボランティアをコーディネートする「被差別部落」出身の青年の話でした。
「解放同盟」の宣伝
全体を通して読むと、その内容は次のようになります。
1、水平社宣言の「人間の世に熱あれ、光あれ」という名言を利用して、「解放同盟」 に集まる若者たちの活動を紹介することで、「解放同盟」の宣伝を行っていること。
2、「被差別部落」という呼称を歴史的な発展と変化を無視して濫用し、誤った部落問題認識を広げようとしていること。
3、「解放同盟」の同和利権と犯罪に対する批判が無いこと。
4、日本国民を「差別するものと、される者」に区分けしていること。
「被差別部落」という 表現は実態に合わない
こんな記事を読んで部落問題解決に展望を持つ人がいるであろうか?恐らく違和感と異質感を持つ人がほとんどであろう。
まず「被差別部落」は存在するでしょうか?「被差別部落」というのは、日本国内において、歴史的・社会的な理由により、差別を受ける「特定の地域」のことです。今日のように、その「特定の地域」に対する差別や偏見が大きく解消してきている段階で、「特定の地域=被差別部落」という考えは一般的かつ常識的観点から見て成り立つでしょうか?
恐らく偏見や差別意識の無い人、あるいは社会的常識のある人たちから見れば全く成り立たないでしょう。
明治時代の「被差別部落」と今日の「被差別部落」とでは実態は大きく変化しています。それを無視して同じ表現を続けるというのは極めて浅薄といわざるをえません。
部落問題を地域や個人に結びつけて論じる時代は終わっています
「あそこは部落」「あそこは被差別部落」などと日常的に考えている人は「解放同盟」関係者と相当の「差別者」?、そして、社会常識の欠落している人たちであろうと思います。朝日新聞はいずれにも該当(部落問題に関しては?)するようです。
神戸人権交流協議会が、かつて部落を表現する際に使用している言葉は、「旧同和地区」という表現です。理由はかつて同和対策事業が行われた地区と言う意味で、同和対策事業の記憶が内外で消滅すれば消滅する言葉だからです。
部落の歴史は残しても地域や個人に結びつけて残し続ける必要はありません。
神戸人権交流協議会では以上の理由を基に朝日新聞へFAXで意見書を送りました。
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