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消えゆく「部落民」―心のゴースト⑤ すごく明るい部落問題

​​​​​​​​​​​​​消えゆく「部落民」―心のゴースト⑤
すごく明るい部落問題​​​​​​​





 富士山に登ったことがありますか?頂上が見えると嬉しくて心が晴れ晴れとします。そして、疲れているはずなのに元気になります。
 今、部落問題は富士登山に例えると、皆さんはどの位置まで到達していると考えられますか? 
 法務省や行政の人権相談の件数や内容から検証すると、私たちは頂上到達寸前まで来ていると考えています。 

●法務省の人権擁護機関の「人権侵犯事件」資料(全国)によれば、2017年の同和関連の相談は106件(47府県で割ると2.3件)にすぎません。そのうち、行政が措置すべき対象となる勧告、通告、告発に該当するものは一件もありません。
●神戸市の人権相談窓口に寄せられた相談内容についても、2016年は61件(うち同和関連3件)。2017年は48件(うち同和関連3件)となっています。


希望のない「3K部落問題」は希望のある「3A部落問題」へ​ ​
 
 当然ながら、相談件数=部落差別ではありません。勧告、通告、告発に至ってはじめて人権侵犯事件として扱われますから、この件数からいえば部落差別は「解消した」といえる状況にあります。
​ こうした到達点に立つなら、部落問題はこれまでのような希望の持てない「3K部落問題」《K》苦しい。《K》悲しい。《K》希望が持てない。)という視点で、同和教育や啓発、同和対策を継続すれば、現実社会と認識に大きなずれが生じ、存在しない「部落民」というゴーストが生み出され続けることになります。​
 特に匿名性が高く、非現実なネット社会で「部落民」はうろつき続けることになります。
​ これまで本ブログは希望の持てる「3A部落問題」《A》愛を持って。《A》明るい。《A》明日を拓く。)という発想をもとに発信してきました。こうした視点で部落問題は最終的解決を目指すべき時代にきているのではないでしようか。​
 そこで今回は、余計なことかもしれませんが、「ネット」で多く見られる「部落問題」に関する「深い苦悩」(?)に対して、「3A部落問題」の観点からご助言をさせていただくことにいたしました。


「部落民」に対する差別的偏見を生まれつき持っている人はいませんよ。<br /><br />「部落民」に対する差別的偏見は、家族や親族、地域社会の中に残る封建的な因習にもとづく言動、あるいは希望の持てない「3K同和教育」などにより、脳(心)に刻みつけられたものです。<br />脳(心)がいかにして差別的偏見を認識(記憶)するかについては、心理学者のワトソン(J.B.Watson)とレイナー(R.Rayner)が、生まれて11ヶ月の赤ん坊に対して「恐怖条件づけ」の実験を行った、外的内的要因による肉体的、また精神的な衝撃、いわゆる恐怖認識が人間の認識や行動を左右するという事例をもとに、脳(心)が差別的偏見を創りだすアルゴリズム(手順)について本ブログ(2018年1月)で詳細に説明させていただきましたので、ご参照ください。<br />



1、私の夫が「部落民」だったらどうしよう?​
​​愛は冷めましたか?だったら「部落民」を口実にするのは止めましようね。​​​

※一番だましやすい人間は、すなわち自分自身
である。
エドワード・ブルワー・リットン(フランスの小説家)


※花はなぜ美しいか、一筋の気持ちで咲いているからだ。
八木 重吉(詩人)​




​2、私の妻が「部落民」だったらどうしよう?​
​​浮気の口実にするなよ!あとが恐いぞ。​​

※人生は、ケチな心配事ばかりしているのには短すぎる。​
C・キングスリー(イギリスの作家)




​3、私の好きなアイドルが「部落民」だったらどうしよう?
​​
 ​心配するな。あなたが応援しなくても応援する人はたくさんいる。​​


※自分を嫌う人はいつだっているんだから、それを心配してじっとしているわけにはいかないわ。そんなとこで立ち止まったりできないんだから。

​​​マドンナ (アメリカの歌手)​​


4、私の好きな演歌歌手が「部落民」だったらどうしよう?​
 ​「『差別者』も神様です」。そんな気持ちで歌っていますよ。​​

※寒さに震えたものほど太陽の温かさを感じる。人生の悩みをくぐったものほど、生命の尊さを知る。
​ホイットマン(『草の葉』岩波書店)​​


5、私の好きな俳優が「部落民」だったらどうしよう?​
 「てめら人間じゃねえ、たたっきるぞ!」(時代劇の名セリフ)​​

※私の苦痛が誰かの笑いのもとになることもある。だが私の笑いが誰かの苦痛のもとになることは決してあってはならない。
チャールズ・チャップリン(アメリカの俳優)​​


憎悪感情は心も顔も醜くするよ<br /><br />封建社会ではない現代社会においては部落差別は社会制度や社会関係を円滑に進める上では何の利用価値もありませんし、反対にトラブルの原因となります。「恐怖条件づけ」であなたの心に刻みつけられた差別的偏見には法的・社会的根拠も正当性もありません。<br />あるとすれば、自己の社会的不遇を呪い怨嗟(えんさ)する感情を他者に対する憎悪に転化する場合です。「ネット」では、そうした感情を「部落民」(脳(心)内ゴースト)にぶつけている場合が多く見られます。<br />進化論の第一人者ダーウィンは人も動物も憎悪感情を持つと表情が極めて醜くなることを証明しています。<br />



6、私の先祖が「部落民」だったらどうしよう?​
​ ​心配ない。みんな先祖は猿だ。​​

※人間は、自然によって生かされてきた。古代でも中世でも自然こそが神々であるとした。このことは少しも誤っていないのである。
​​ 司馬遼太郎 (『21世紀に生きる君たちへ』世界文化社)​​


​7、私の恋人が「差別者」だったらどうしよう?​
​ 別れましょう。​​

※あなたが彼の課題を代わりに解決しようとしよう。彼は自立し行動することを決して必要だと思わないだろう。
​アドラー(心理学者)​​

 ​差別的偏見から脱却するのは彼の課題だ。​

誰かの差別的偏見にふりまわされるなよ<br />「恐怖条件づけ」によって、あなたの心の中で「部落民」はトラウマ(心的外傷)になっているようですね。そのトラウマはアイドルが作りだしているのではなく、あなたの脳(心)がつくりだしているのですよ。<br /><br />あなたの価値観はあなたしかつくれない<br />いつまでも誰かの差別的偏見で振り回されている自分のままでいいのか考えてみてください。<br />素晴らしい歌を聞き、感動するのに、余計な邪心があっては心から感動できませんね。でも「気になって仕方がない」という方もおられるかもしれません。ではどうすればゴーストの影響を受けなくなるのか。それは簡単です。原因が「恐怖条件づけ」によって「自分の心に作られたトラウマである」と認識することです。そうすれば、トラウマは脳(心)の中で固定化され、過去のものになりますから自分の心が縛られることはありません。<br />



8、私には「部落民」がどこにいるかわかりません。
 ​当然です。「部落民」は差別的偏見のない人には見えません。​​

※生存のために可能な唯一の形式は両親の型式である。両親の暮らし方が寛容なら幼児もそうなるし、一定集団に敵意をもつ幼児もそうなる。

​G.W.オルポート (『偏見の心理』)​​


9、「部落民」には怖い人がいます。​
​怖い人は世界中どこにでもいますよ​。​

※道徳とは、われわれが個人的に好かない人たちにとる態度だ。

​オスカー・ワイルド(『理想の夫』角川書店)​​



10、私には部落問題が解決した状態がわかりません。​
​解決するとわからなくなります。​​

※発見の旅とは、新しい景色をさがすことではない。新しい目を持つことだ。
​プル―スト(フランスの作家)​​


自分の認識に固執しすぎるなよ<br />人間には、それぞれ生育環境や人間関係によって、「認知バイアス」の違いが生まれます。それは個人特有の色眼鏡です。人間はその色眼鏡を通して、相手を判断しますから、好き嫌いにおのずと他人とは違う個性がでてきます。<br />個性は大切ですが、アドラーはこの色眼鏡認識には5つの誤り(青字部分)が生じることを指摘しています。この5つの誤りを部落問題と関連づけていえば以下の通りになります。<br />①決めつける―部落問題は暗い、悲しい、苦しい。<br />②誇張する―将来、絶対差別される。絶対結婚できない。<br />③見落とす―差別的偏見のない人が存在しているのに気づかない。<br />④過度の一般化―「部落民」は怖い。<br />⑤誤った価値観―「部落民」は穢れている。<br />誤った色眼鏡で俳優を見ると本当の俳優のいいところが見えなくなりますよ。



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